全ての証券営業マンに贈る勇気の出る話 ~第2話 野球好きおばあちゃん〜

全ての証券営業マンに贈る勇気の出る話 ~第2話 野球好きおばあちゃん〜

こんにちは。マークjrです。

元証券マンが贈る勇気の出る話シリーズ。第1話から時間が空いてしまいましたが、今回の成功談はまたもやビルオーナーのおばあちゃんです。

ではどうぞ!

第2話 野球好きおばあちゃん

相変わらず雑居ビルに飛び込み訪問をしていたある日、あるビルオーナーのお宅のピンポンを押すとおばあちゃんが出てくれました。

いつも通り、「地域の担当になったので資産運用お任せください!」と言ってパンフレットを渡していたのですが、何やらテレビの音声がずっと聞こえていたので聞き耳を立ててみると、なんと朝からメジャーリーグを見ているではありませんか!!

何を隠そう、私は元高校球児。しかも甲子園にも出る強豪校出身なので、ついここに反応してしまいました。

私「あっ、野球見てるところだったんですね。お邪魔してすみません。野球お好きなんですね。」

おばあちゃん「そうなのよ、毎日見てるわ。」

私「いいですね~。私も朝から野球見れたら最高ですね~」

おばあちゃん「あら、野球お好きなの?」

私「えぇ、まぁ高校野球もやってましたし。」

当然、高校野球も好きだったこのおばあちゃんは、私の母校のことも知っていましたが、お子さんは2人とも女の子だったので野球をさせられなかったことを残念がってました。

こうしてビルオーナーのおばあちゃんと野球トークで盛り上がりましたが、「また挨拶きますね」とだけ伝えてその日は辞去しました。

天下の宝刀

その後、私は週1回ペースでこのおばあちゃんを訪問していましたが、IPOや投資信託、仕組債には一切興味がないようでした。そこで、最終手段、高齢者向けの天下の宝刀「相続税対策の保険」を使うことにしました。

これ、第1話でも使いましたね。

切り出し方は「どうせ同じ国債なら、国債運用の生命保険の方が相続税対策になるよ」です。既におわかりの方も多いと思いますが、相続の際、普通の国債には控除はありませんが、生命保険なら受取金額に関わらず一定額の生命保険控除を使うことができ、課税額を下げる効果があります。

野球の話のついでに、おばあちゃんの資産状況をざっくりとヒアリングしたところ、住居兼用の雑居ビルと国債を他社でいくらか持っており、家族構成から推測するに相続税が発生する可能性が高いこと伝えて生命保険による相続税対策を提案しました。

商品内容を丁寧に説明した結果、この提案に快く賛同していただくことができ、無事に国債売却と一括払いの終身保険への加入をしていただけました。

何とボーナスついてきた

保険の契約の際には離れて暮らすご息女お二人も同席していただきました。保険に入るという高齢の母を心配してのことだったのかはわかりませんが、お二人にもしっかりと説明をしてご理解をいただくことができました。

が、ここから思わぬ展開となります。

なんとお二人が資産運用をしたいとの意向があったようで、その場で口座開設と仕組債(DC債)をご購入頂きました。ノルマで苦しんでいた私にとって、これは何ともありがたいことでした。

「押してダメなら引いてみろ」ではありませんが、押し売りよりも誠実に丁寧な対応をしていた結果だと思っています。

その意味でも信頼してお付き合いいただいたお客様には、その後すぐに転職してしまって本当に申し訳なかったと思ってます。

得られた教訓:

「何事も誠実に」

次はお話もこうご期待を。