「半沢直樹」新シリーズの東京セントラル証券と現実の違い
こんにちは。マークjrです。
多くの方が見ているであろう「半沢直樹」。私も漏れなく見ておりますwww
前作の最後で、半沢が不祥事の責任を取らされて東京中央銀行の子会社である「東京セントラル証券」に出向させられたところで終わり、今作は序盤4話ほどは証券会社の部長として活躍します。
買収防衛を繰り広げているシーンは元証券マンの私でも「おー、かっけー」と思ってしまいましたが、果たしてこんなシーンは現実的にあるのかについて、元証券マンの視点で解説します。
結構リアルな気がする「営業企画部」
原作小説「ロスジェネの逆襲」でも半沢の所属部署は営業企画部となっており、恐らく現実に当てはめると投資銀行本部や事業法人部など、上場もしくは同等クラスの企業を担当している花形部署と思われます。
残念ながら筆者はこの様な部署にはいなかったので、仕事内容などは当該部署に異動した先輩などから聞きかじった情報との比較にはなりますが、職場の雰囲気や出演者の仕事ぶりもそこまで現実離れしてはいないと思います。
仕事内容としては、主に上場企業の資金調達(社債発行、公募増資など)のオリジネーションや、ドラマの様な企業買収の手伝いなどです。金額規模も数百億円から数兆円というレベルになるので経済を動かしているという実感が得られる仕事と言えます。
営業には担当企業が割り振られますが、毎日資金調達をするわけではないので、プロジェクト進行中以外の時はその企業とのコネクションの強化という名の営業や接待があります。ゴルフや飲み会に限らず、新ビジネスの相談に乗ったり、海外視察のコーディネート、提携先や営業先の紹介など、役に立つ会社として認識してもらって、先に述べた資金調達などの案件の受注を目指します。
なので、支店で成績をガッツリ残したエリートしか行けません。この情報元の人も全国トップ10の成績をあげてる人でした。
あっ、もちろんテレアポなんて基本的にないです。そして支店の営業と違ってプロジェクト中はチームで動きます。公募価格の設定や諸々の準備の量が多いことと、金額が大きいので一人でやってミスったら大変なことになりますから。
「営業企画部」に行きたかったら大手に行くこと
この「営業企画部」、基本的に大手にしかありません。
その理由は優良顧客のボリュームです。債権や株式を売り出す企業にとって、しっかり売り切ってくれる証券会社と付き合いたいと考えていますので、大手証券の巨額の顧客資産と実績のある営業力は圧倒的な魅力です。
なので数千億円規模のプロジェクトは大手しか扱えません。
最近はネット証券や中堅証券でも百億円クラスくらいであれば、社債やIPOなどの主幹事を勤めてるケースを見るので、SBI証券やマネックス証券、楽天証券、岡三証券、松井証券などにも「営業企画部」はあると思います。
基本的にいきなり「営業企画部」には行けません。まずは支店の営業を最低数年行い、全国トップクラスの実績を出しましょう。でも、ネット証券ならリテール営業がないので、能力があればすぐに半沢直樹の部下になれるかもしれません。
財務の知識は必須
ドラマで半沢の部下のプロパー社員の森山もそうですが、営業企画部ではリテール営業と違って銀行並の財務の知識が必須となります。
ぶっちゃけリテール営業では財務の勉強は全く不要でした。成長企業や割安企業を探す嗅覚、お金持ちに気に入られる行動をマスターすれば十分仕事になります。もはや学歴不問ですwww
なので、半沢の部下を目指す方は決算書や勘定科目明細、税務申告書の勉強をしておきましょう。
長くなりましたが、結論、ドラマ「半沢直樹」に出てくる東京セントラル証券は結構リアルであると言えるでしょう。
ってか、第1話見逃したのでParavi登録して見ようと思ったら、ハイライトしか配信してなかった。。。意味ないので即解約しましたwww金になるコンテンツは配信しないってかwww
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